きらきらと生命が輝く季節
清々しい青空のもと、まぶしい新緑と水のせせらぎを背に
花々がいっせいに開きだす春の長谷寺の美しさといったらありません。
牡丹とあやめが競いあって。。。
涼やかに白一色のおおでまり。
藤も見ごろを向かえ、つよく香っています。
藤棚のまわりの空気は紫に色濃く染めあげられているみたい・・・
王朝びとが愛したこの花をみると初夏の到来を感じる・・・・・
ちょうど近くの鎌倉文学館では、源氏物語の企画展が開催中なんですよ。
竹林を払う風は凛として
そこかしこに良縁地蔵SMILE
目にあざやかな苔。キエビネ。カイウ。都忘れ。
こんなにも春のステキがあふれるお庭では、フレッシュな石楠花も人目をひきます。
古代、中国では花には専門の従者があてがわれていたという・・・
玄宗皇帝は宮廷楽団の音楽で庭園の花を喜ばせたそうです。
「牡丹は、盛装した美しい侍女によって水浴びさせられるべき」
という文献まで残る百花の王
牡丹がかもす妖艶さと異国情緒ただようロマンは、そんな古く遠い歴史を
その身に秘めているからなのかもしれません。
天平から伝わる観音さまがおわす長谷寺に
とても似合うお花じゃないかしら。。。