NHKの朝ドラ、何年ぶりかで見ました。
花子とアン
今日オープニングの映像を見ていたら、
新しい季節が始まった~♪って気分に
赤毛のアンが愛読書という女性は多いと思います。
その多くが村岡訳でお読みになったのが最初ではないでしょうか?
松本侑子先生のキラキラした翻訳も大好きですし
村岡花子さんの当時の空気感を伝える翻訳も好き。
今回のドラマの原作『アンのゆりかご』も、私がとても感銘を受けた本なんです。
村岡訳のいろんな外国文学を読むたび、彼女のプロフィールを目にし、
戦前に東洋英和で学んだのだから恵まれた家庭の方なのだろう、
留学もなさったのかな~なんて思っていたのですが。
アンのゆりかごを読み、とても貧しい生まれと知ってびっくり仰天でした。
高等教育を受けること、一流に身を置くことは
これだけ世界や可能性が広がるのです。
昔の女学校の雰囲気はエレガントで、どこかストイックで、いいですね。
人は人によって磨かれるというけれど、名門で学ぶことによって
花子も華麗な人脈を築いていきます。
かの柳原白蓮と親友だったというのも、意外でした。
それにしても、これから毎朝プリンスエドワード島の
爽やかな景色をながめられるって気分が上がる~
久しぶりに赤毛のアン関連の本を広げて今日は浸ってしまった・・・
I believe the nicest and sweetest days are not those
on which anything very splendit or wonderful or
exciting happens,
but just those that bring simple little pleasures,
following one another softly, like pearls slipping off a string
『アンの青春』第19章より抜粋しました。
幸福の哲学がつまった赤毛のアンのシリーズのなかでも
とっても好きな文章のひとつです。
日本の古文でも外国語でも、原文にじかにふれると
響きの美しさに魅せられてしまいますね。
幸せで楽しい日というのは、素晴らしいこと、驚くこと、胸ときめくことが
おこる日ではなくて、
さりげない小さな喜びをもたらす一日が、今日、明日と、
静かに続いていくことなのね。
まるで真珠がひとつ、またひとつと、そっと糸からすべりおちるように。
とても綺麗な表現・・・
明日から4月。新しい生活をスタートする人も多いでしょう。
一日一日、小さく光る真珠を連ねて、
美しいパールのネックレスを作っていきたいですね