紅葉に彩られる北鎌倉の円覚寺。
自然がみせる鮮やかな深みに、草花や着物の彩りがそえられて・・・
時間を忘れるようなひとときを過ごしてきました。
假屋崎省吾の世界 百花繚乱 in 円覚寺佛日庵
今までコンサート会場で假屋崎さんの作品をちらりと拝見することはありましたが
まとまった大作ははじめて。
可憐だったり、清々しかったり、ソフトだったり、シャープだったり・・・
いろんな感情が行き交いました。
作品はどの角度から見ても新鮮で見飽きることがありません!
会場の外にあるお花だけパチリ
白樺と菊の清楚な競演。夢見るようなウメモドキの枝。
その後ろでは、妖艶なお着物たちが妍をきそう。
何気なく並んでいる作品の中にも、謎めいた遊び心が
盛り込まれていたりして作り手のあたたかさが感じられます。
迫力ある流木の使い方は、まるで狩野永徳の屏風絵を見るようでしたし、
薔薇や百合もゴージャスです!
薔薇の中から薔薇が咲くエキサイティングメイヤーという品種が珍しく、
その薔薇と流木がクールに調和していました。
学生のころに草月流のお稽古に通ったのですが、
社会人になってからは、すっかり水盤から遠ざかっていました。
でも、またお花習いたいなと思ってしまった。
20代のころは西洋のアレンジメントが華やかで可愛くて、
再開するならこっちかな?なんて思ったのですが、
そのあと池坊展で一輪ざしで宇宙を表した作品を見て一転。
日本人の潔さがうらやましいとゴッホが言ったのはこのことね?!と気づきました。
假屋崎さんの作品は、楚々とした可憐さや、艶やかな美しさをちりばめながらも
かならず凛としたものが存在していて、
観るものをしゃきっ!とさせてくれます。
女子の武士道みたいなイメージ。
ずっと観ていたかったな
写真集も買ったので、当分この世界に浸ります。
ご本人は会場で忙しく接客されていて、サインや写真撮影にも応じてくださいます。
その細やかな働きぶりったら・・ 人生の密度、凡人の何十倍も濃いです