ことし最初のブログも食からまいりたいと思います。
今年も北鎌倉の円のおせちとともにお正月をむかえました。
お正月は幸先よく有名料亭のおせちをいただいてきた我が家ですが
最近は円のものがお気に入り
内容は毎年ほとんど変わりないですが、まったく飽きません。
心づくしの品々が心安らぐ美味しさです。
お正月の過ごし方は1年を左右するっていいますよね。
みなさまはいかがでしたか?
わたしは・・・
結局食べてばかり!笑ってばかり!
というわけで、そんな1年になることでしょう
ふだんは洋菓子派なんだけれど、お正月は和菓子。
それもこれがないとね!
とらやの御代の春っていう最中です♪
御代の春がないと年がこせないのよ~♪
ほかにも福砂屋のカステラとか(最近カステラがお気に入り)。
鶴屋吉信の焼き菓子などいろいろ・・・。
で、そのお菓子の箱に入っていた冊子にこんな文句がございました。
「 ヨキモノヲツクル為ニ、材料、手間、ヒマヲ惜シマヌ事。 」
鶴屋吉信の家訓なんですって。
新年にこんな文章が目にとまるなんてステキ
どれも手抜きのないお店のホンモノをいただいたお正月でした。
今日はこれに関連して記事を書いてみます。
まずは年末をふりかえって・・・。
年末は大掃除を済ませたあとデパートに買出しにいき、
そのあと忘年会を兼ね、横浜なだ万賓館さんへまいりました。
1年の美食納めは、懐石 匠コース(8,640yen)に舌鼓
名古屋コーチンの炊き込みご飯の美味しいことといったら
お料理も素晴らしかったけれど、私たちのテーブルを担当された
接客の女性の所作がとても丁寧で!
それ以来、自宅でお皿を並べるときなど思い出して
振る舞いに真心をこめております
昨年は禅寺の「典座教訓」に多くの教えをいただきました。
引きつづき、今年もすべての命とつながるお料理を大切にしたいと思います。
わたしは食を大事にする家に生まれ
周りのお友達もそういう環境の子が多かったので
ファストフードなどにまったく縁がなく育ちました。
インスタントものや、有害とされる電子レンジもほとんど使いません。
そういうものは年々外見や精神の健康に現れる気がします。
食は心とカラダをつくるもと。
人間は自然の一部ですから化学品で生きていけるわけがありません。
長野県の真田で、学校給食を米飯・魚中心の和食に変えたとたん
非行少年が多く荒れていた学校が静寂を取り戻して、成績も向上、
そのうえ町中の病気や犯罪まで減ったという有名なお話もあります
典座教訓につぎのような言葉がございます。
「 すべからく道心をめぐらして 時にしたがって改変し 」
これはお料理における心得を綴ったものですが、
普遍的で人生の座右の銘にしたいような言葉です。
禅寺で開かれるお料理教室にはレシピがありません。
その日の食材の状態、気候などによって味付けが変わってくるからです。
人生も、ある意味 お料理とまったく同じかもしれません。
現在の自分の状況をよくよく吟味し、
食材を調理するような気持ちで、さあどうやって片付けよう?
と知恵をめぐらしていくことが幸せの鍵!
私は楽しいことってその時その場で調理するように自分でつくるものだと思っています
作詞家の秋元康さんは、幸せを「冷蔵庫のようなもの」とおっしゃったそうです。
料理上手というのはそのとき冷蔵庫にあるもので
美味しいものをさっと作り出す人ですよね?
あれがないから作れない、これが足りないからできない
なんて言っていてはいつまでたってもおいしいものは作れない。
幸せもこれと同じで、あれこれ足りないなんて言っているうちはだめだと言う・・。
さてさて新年も一週間がすぎましたが まだこれからでございます。
すがすがしい気持ちで
ふわ~っとステキな1年を作りあげていきましょう