東京駅の丸の内側はふしぎな場所・・・・・
ぴかぴかの施設がつぎつぎとOPENし
日本ビジネスの中心地に隣接した華やぎの隣りで
赤煉瓦から香る歴史にふっと袖をひかれる。
すぐ先に江戸城のお堀ものぞめる。
過去・現在・未来と時間の軸を行ったり来たりする
迷宮のようなこのエリアが好きです。
駅舎にはステーションギャラリーという美術館があって
リニューアルしてからはじめて伺いました。
シャガール三次元の世界
時間旅行といったら、このシャガール作品も
時間と場所をゆうゆうと超える世界。
ふだんの現実感覚から ふわっと解きほどかれる
いい時間を過ごせました。
シャガールはよく「色彩の魔術師」って言われます。
それって見る者の心に色の魔法をかけてしまうってこと?
目のまえを色彩の妖精がふわりとよぎっていくみたいな感覚・・・
この透き通るような色彩に触れると
一瞬で肩の力がぬけ 別世界へといざなわれます。
今回の企画展のテーマは平面と立体の境界。
シャガールは陶器や彫刻も手がけていたのです!
連想したのはポリネシアのティキとか。
ラスコーの壁画とか。
ちょっと原始的な
素朴さ 愛らしさがあって。
小さい子どもが描く絵が音楽的で、驚くほど新しかったりしますが
そんな愉しさが踊っていました。
60歳をこえてから立体に挑戦したのだそうで、
長生きのシャガール、一生 青春って感じのみずみずしさです。
花瓶をつくっても、花瓶の枠なんてこれっぽちも考えてないし。
シャガールおなじみの恋人たちが立体作品でも飛んでいたり
その下からあのおなじみの幻想的な動物がぬっと顔を出したり
いきなり手が出てきたり・・・
でもその構図や配置が、これしかない!って感じで絶妙。
ずっと眺めても飽きない魅力があります。
このポストカードをおみやげに買いました。
最愛の妻ベラと再婚した妻ヴァランティーヌの両方の
顔が重なった女性をシャガールが抱きしめています。
なくなった最初の奥さんと、晩年の奥さん、
両方かけがえのない人っていう彼の気持ちがわかる気がしました。
どちらへの愛も至上で、比較できるものではないでしょうから。
で、この描かれてるシャガールの顔がとっても幸福そうなんです。
ポストカードだと感じが違っちゃうな。
実物の絵をみると、安堵感がにじみ出て
カワイイのひとこと。
シャガールにとって 愛は芸術の源でした。
その愛は恋愛にかぎらず、ふるさとや、自然や、動物たち。
光や海や鳥や森や風や音や・・・・・
あらゆるものから神秘をうけとっていたのでしょうね。
その生きざまこそ 芸術です♪
シャガール彫刻はミケランジェロみたいな巨匠作品とは
違うのだけれど、お部屋に飾りたくなる作風でした。
ところでステーションギャラリーは予想以上に広かった
ちょっと疲れた・・・ ←運動不足
ところどころ展示室は煉瓦壁になっていて
階段のスペースなんかもレトロで魅力的です~
美術館は丸の内北口で、ホテルは丸の内南口。
帰りにホテルでお茶をして、お菓子をおみやげに購入。
ステーションホテルのとらやさんは限定のお菓子も人気ですが
この紙袋がステキです。
赤煉瓦をイメージしたのかな。東京土産におすすめです♡
さあ おうちへ帰ろうっと~
暮れなずんでいく景色の中 ライトアップされた東京駅
ノスタルジー漂う いい雰囲気
色彩ゆたかな一日のエンディングは
丸の内のレンガ色に染まってお・し・ま・い♡