☆レンガ色の思い出☆

 

東京駅の丸の内側はふしぎな場所・・・・・

 

ぴかぴかの施設がつぎつぎとOPENし

日本ビジネスの中心地に隣接した華やぎの隣りで

赤煉瓦から香る歴史にふっと袖をひかれる。

すぐ先に江戸城のお堀ものぞめる。

 

過去・現在・未来と時間の軸を行ったり来たりする

迷宮のようなこのエリアが好きです。

 

駅舎にはステーションギャラリーという美術館があって

リニューアルしてからはじめて伺いました。

シャガール三次元の世界

 

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時間旅行といったら、このシャガール作品も

時間と場所をゆうゆうと超える世界。

ふだんの現実感覚から ふわっと解きほどかれる

いい時間を過ごせました。

 

シャガールはよく「色彩の魔術師」って言われます。

それって見る者の心に色の魔法をかけてしまうってこと?

 

目のまえを色彩の妖精がふわりとよぎっていくみたいな感覚・・・

この透き通るような色彩に触れると

一瞬で肩の力がぬけ 別世界へといざなわれます。

 

今回の企画展のテーマは平面と立体の境界。

 

シャガールは陶器や彫刻も手がけていたのです!

連想したのはポリネシアのティキとか。

ラスコーの壁画とか。

ちょっと原始的な

素朴さ 愛らしさがあって。

小さい子どもが描く絵が音楽的で、驚くほど新しかったりしますが

そんな愉しさが踊っていました。

 

60歳をこえてから立体に挑戦したのだそうで、

長生きのシャガール、一生 青春って感じのみずみずしさです。

花瓶をつくっても、花瓶の枠なんてこれっぽちも考えてないし。

シャガールおなじみの恋人たちが立体作品でも飛んでいたり

その下からあのおなじみの幻想的な動物がぬっと顔を出したり

いきなり手が出てきたり・・・

でもその構図や配置が、これしかない!って感じで絶妙。

ずっと眺めても飽きない魅力があります。

 

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このポストカードをおみやげに買いました。

最愛の妻ベラと再婚した妻ヴァランティーヌの両方の

顔が重なった女性をシャガールが抱きしめています。

なくなった最初の奥さんと、晩年の奥さん、

両方かけがえのない人っていう彼の気持ちがわかる気がしました。

どちらへの愛も至上で、比較できるものではないでしょうから。

で、この描かれてるシャガールの顔がとっても幸福そうなんです。

ポストカードだと感じが違っちゃうな。

実物の絵をみると、安堵感がにじみ出て

カワイイのひとこと。

 

シャガールにとって 愛は芸術の源でした。

その愛は恋愛にかぎらず、ふるさとや、自然や、動物たち。

光や海や鳥や森や風や音や・・・・・

あらゆるものから神秘をうけとっていたのでしょうね。

その生きざまこそ 芸術です♪

 

シャガール彫刻はミケランジェロみたいな巨匠作品とは

違うのだけれど、お部屋に飾りたくなる作風でした。

 

ところでステーションギャラリーは予想以上に広かった

ちょっと疲れた・・・ ←運動不足

ところどころ展示室は煉瓦壁になっていて

階段のスペースなんかもレトロで魅力的です~

 

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美術館は丸の内北口で、ホテルは丸の内南口。

帰りにホテルでお茶をして、お菓子をおみやげに購入。

ステーションホテルのとらやさんは限定のお菓子も人気ですが

この紙袋がステキです。

赤煉瓦をイメージしたのかな。東京土産におすすめです♡

 

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さあ おうちへ帰ろうっと~

暮れなずんでいく景色の中 ライトアップされた東京駅

ノスタルジー漂う いい雰囲気

 

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色彩ゆたかな一日のエンディングは

丸の内のレンガ色に染まってお・し・ま・い♡