すごく久しぶりにドラマをみています。
ツバキ文具店
鎌倉を舞台にした映画やドラマは近年とくに多いですが
わたしはほとんど見たことがなくって。
でも これはちょっとハマリそうです。
すこしまえに多部未華子さんがお出になった
ミュシャの美術展の特番をみていて
多部ちゃんってステキな子~
と 感心したことがありました。
なんというのかしら、自然体でのんびりした雰囲気。
でも豊かな感性をお持ちで。
教養番組に出る芸能人って、なにか気の利いたコメントをしようと
しがちなのに、彼女はその点、まっさらで誠実でした。
わからないことはわからないと言えるって
もっとも知的なことかもしれないと思いました。
ドラマ ツバキ文具店で その時の雰囲気がそのまま重なるのは
彼女演じる鳩子 ポッポちゃんが、代書屋というお仕事で
なにかに操られるように手紙を書くシーンがあるからです。
じぶん、じぶん、の時代の風潮のなかで
たおやかに輪郭が淡く
透明感ある多部さんが
女優さんと言うお仕事につかれたのは天職かもしれないな~
と おもしろく感じました。
ひとむかし前にはあったけれど
そういえばすっかり忘れかけていたもの
地味でささいなこと
丁寧な暮らしとか
まちのぬくもりとか
やかましいお年寄りとか。
紙や鉛筆の匂いとか
美味しいものをわかち合うこととか。
積み重ねること
地に足が着くことが
限りなくよろこばしいこととか。
いつだって
モノやコトのむこうには人がいて
世の中は人の想いが織り成しているんだってこと・・・
鳩子をめぐる人々がゆったり時間をつむいでいく
ツバキ文具店
鎌倉の海のようにひろびろと
金曜の夜 疲れたカラダをやさしくほぐしてくれそうです